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マレーシア・ペナン島
  「東洋の真珠」といわれるペナン島にやってきた。マレー半島からペナン島にフェリーで渡るとそこはジョージタウン。フェリーから降りてくる客をめがけて多くのタクシー人力車(トライショー)のおじさんから声がかかる。
声をかけてきたひとりのおじいさん。 「どこ行く?これ乗りな」
あれ、あなたは!
 
   

どこかで見た顔だと思ったら、日本のテレビに出演していたあのおじいさんではないか!
ボクのバイブル、沢木耕太郎の「深夜特急」がドラマ化されたとき、ペナンを訪れた主演の大沢たかおが利用したのが、このトライショーのおじいさんだった。やさしい大沢たかおは、おじいさんの身体を苦しめることなく、荷物だけを車に乗せて、自分は歩いて、おじいさんと一緒に街まで歩いたのだ。
「おじいさん、高いんでしょ?」と聞くと「タカナイ、タカナイ!(高くない)」 おじいさんを信じてこのトライショーに乗ること。
「どこ行く?」「そうだなあ。インド人街でインド料理が食べたいなあ。」
無言で走り出すおじいさん。インド料理店をしているのかな?とちょっと不安に思ったが、トライショーは快調に街中へ。ところが、着いたのは安いホテル。
「おじいさん、ここインド料理じゃないよ。」「ちょっと待って」と言いホテルの中に入ってくおじいさん。
再びトライショーをこぎだしたおじいさん。5分後には無事、インド料理店の前に。さっきのホテルでおじいさんは場所を尋ねていたらしい。
「おじいさん、お金いくら?」と聞くと、おじいさんは「気持ち。気持ち。(気持ちで結構です)」の一点張り。うーん、いい日本語知ってるなあ。
82歳なのに現役で頑張るおじいさんに感動して、思わず2000円あげてしまいました。

     
 


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